「悩み」って恐ろしいですよね。
時々僕も、未来について漠然と考えると、悩みがどんどん大きくなって押しつぶされそうになりました。
こうなるとストレスばかり大きくなり、何事も手につかず、いたずらに時間だけが過ぎていく。
結局なんにも出来ずに現状を打破できないままの状態にさらに落ち込む、という負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
そんな時の解決法を長い間探していたところ、実にシンプルで簡単なものを思いつきました。
やってみると、今まで悩んでいたのが嘘のように、物事がすすんでいったのを覚えています。
とてもオススメですので、もし悩みで何も行動ができなくなってしまったら、騙されたと思ってまず試してみてください。
思いの外、すっきりすると思います。
悩みの原因はなんだか、わかっていますか?
悩みに襲われて行動ができなくなったこと、ありませんか?
一度思い悩んでしまうと、そればかりにとらわれて何にも手につかない、ということは誰しも経験したことがあると思います。
ストレスでため息ばかり出て、食欲もわかず、夜も寝られない。
そんな状態に陥ってしまうと、正常な判断が出来なくなっていることにも気が付きません。
悩んでしまうと、本当に厄介な蟻地獄にはまったように抜け出せなくなることが度々起こります。
でも、そんな状態の時というのは、得てして、今抱えている悩みの本質や原因などをしっかりと理解していない場合が多いのです。
一度大きく深呼吸して、紙とペンを持って今から尋ねる事柄に答えてみてください。
あなたが悩んでいることをはっきりさせる方法
紙とペンを用意されましたか?
用意ができたら今からお尋ねする事柄に対するあなたの答えを紙に書き出してみてください。
悩んでいる問題について書いてください
今あなたが悩んでいる問題を書き出してください。
できるだけ具体的に書くようにしましょう。
その結果に起こると思われる未来を想像してみてください
次にその問題が解決しなかった場合に起こると思われることは何でしょうか?
それを想像して書き出してみてください。
最悪のものからそうでないものまで、想像力を働かしてたくさん書き出すことをおすすめします。
想像したの未来が実現した時、あなたに何が残りますか?
最後に、あなたが想像したそれらの事態が起こったら、あなたはどうなっていると思いますか?
それを想像して書き出してみてください。
悩みをしっかり理解すると自然と心が落ち着きます
こんな簡単なことで本当に悩みに対する解決法が見つかるのか、疑問に思う人がいるかと思います。
ですが、
・悩んでいることを自分なりにまとめる
・その悩んでいることが原因で起こるであろうと思われる事態をしっかり認識する
・その結果、どういう事態が待ち構えていて、それに対して自分はどう覚悟すればいいのかを明確にする
という、一連の行動をすることは、パニックに陥って正常な判断を下せなくなったあなたの心を、落ち着かせる効果があるのです。
言葉で説明すると小難しいので、実際に僕が経験した事を具体例として紹介していきましょう。
僕が体験した悩みの例
その時の僕の悩みは仕事と家庭の両立ができないことでした。
その時の仕事とは同僚を約1時間ほど離れた場所に迎えに行くことでした。
が、同僚が迎えを希望する時間に妻の仕事が入っており、僕が子供の面倒を見ていなくてはいけません。
他に子供を見ていてくれる人もいなかったので、妻の仕事が終わるまで数時間、待っていてほしいと同僚に伝えたのですが、同僚は家庭より仕事を優先させて希望する時間に来るように、と要求してきました。
同僚の希望は叶えたいものの、子供の面倒を見てくれる人の都合がつかず、妻も仕事を休めない、という板挟みの状況に陥ったのです。
どうしていいか考えても答えは出ず、押しの強い同僚からのプレッシャーによるストレスから、心にダメージを負っていることに気付いたのでした。
未来に起こる事はなんでしょう?
そこで、対策と未来に起こることを考えてみました。
子供は3歳と5歳で小さすぎて一人にしてはおけません。
カナダで子供だけで留守番させれば親としての義務を果たしていないということで犯罪になります。
ですので、子どもたちをおいて仕事に出るという選択肢はありませんでした。
子供を連れて迎えに行く、という選択肢も考えました。
しかし同僚が子連れではダメだ、と言って聞きません。
この選択肢もだめになりました。
その結果、同僚に数時間待ってもらうか、別の交通手段を手配するという選択肢しかありませんでした。
結局、同僚は待つのも嫌だったので、別の交通手段で移動したのでした。
さて、この一連の事件でどんな未来が起こる可能性があるでしょうか?
同僚は明らかに僕に対して怒っています。
とはいえ、僕が取ることができた選択肢はほとんどなく、たとえどう逆立ちしても同僚の満足するような行動は取ることができませんでした。
同僚を満足させるためには、ほんとうに冗談ではなく、僕が家族を捨てる覚悟を持たないといけないほどだったのです。
もちろん、そんな犠牲を払ってまでする必要があるとは思えませんでした。
ですので、この怒っているという部分はどうにも回避のしようがないものでした。
そしてこの同僚と次に会うことになるのは早くて数カ月後、というもので、その後、毎日顔を突き合わせるわけではありませんでした。
ですので、いなくなるまでの時間、気まずい雰囲気の中で一緒に過ごさないといけませんが、一時の我慢で済む程度だったのです。
次に同僚が上司に訴えた場合です。
上司に仕事を優先させなかったということで僕が罰則を受ける可能性があるかもしれません。
しかし、そこまで事は大事にはならない自信もありました。
迎えに行くのが数時間遅れることになったわけですが、その間、吹きっ曝しの屋外でまたせるわけではなく、快適に過ごせるスペースで待つ事になっていました。
僕自身、他の仕事でヘマをしたこともなく、上司の僕に対する感情もそれほど悪くはない、と思っていました。
今回のことで仕事をサボった罪に問われて、ペナルティを課せられることはまずもってない、という状態だったのです。
結局、最悪の事態になったとしても同僚と数時間、会っている最中に気まずい状態になったり、面と向かって文句を言われる程度だったのです。
想像した未来が起こったらどんな影響があるのか?
どんな影響があるのか、と大層な表題にしましたが、事態はとんでもなく小さな事でしかないと、書き出してみてはっきりしたと思います。
同僚が、ともすると自分の希望だけを押し通すわがままを言っただけで、それを家庭を優先して仕事を二の次にしているという理論武装をすることで、僕に罪悪感を与えて、あわよくば希望する時間に移動したいだけだったとわかったのです。
同僚の移動の面倒を見るのが僕の仕事ではありますが、もちろん、何かとぶつかれば、どちらの優先順位のほうが高いのかを判断し、それに沿って対応していけばいいだけなのです。
が、そんな簡単なことも、悩んでいれば気が付かないで自分の胃だけを痛めていたのかもしれないのでした。
結論
簡単に解説すれば、
・きちんと悩みを理解することで、
・どういう優先順位をつけることができるかがはっきりとし、
・その優先順位通りに行動してどうしても避けられない嫌なことも、
・どの程度のもので、
・しかもそれを受け入れる覚悟も持てる
ということになります。
この「覚悟を持つ」というのも悩みから開放されるためにはとても重要なことです。
僕の好きな言葉の一つである「覚悟に勝る決断はなし」とは本当に真理を言い表しているな、とつくづく思います。
まとめ
・悩んだり、迷ったりしたときは、具体的に紙に書き出してみましょう。
・悩んでいること、その悩みのために起きる可能性がある未来、その未来が起こったとしてあなたがどうなっているかを書いていきます。
・悩みを具体化することで、心を落ち着かせることができますし、覚悟ができるようになります。
覚悟してさえしまえば、もはや悩むことはありません。
悩みをしっかりと見つめてみると、落ち着いた後、なぜそんなことで悩んでいたのかがわからないというくらい、小さなことで悩んでいたことがよくあります。
もし悩んでお困りのことが起こったら、一度この方法を試してみてください。オススメです。
この記事があなたの手助けになったのであれば、嬉しいです!
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